東日本大震災復興支援ボランティア報告

3月11日、宮城県名取市での復興支援イベント『3.11閖上(ゆりあげ)追悼イベント2015』にボランティアとしてライムメンバーズ選抜メンバーが参加させていただきました。

津波で多くの中学生を含む約750人が犠牲になった宮城県名取市閖上地区の沿岸部での追悼行事で、震災後毎年行ってきたイベントですが今回、小学校・中学校の取り壊しが決まっており、今の形の閖上中学校でできる最後のイベントということで今回の参加を決めました。

全国から集まった絵灯籠約1500基を多くの犠牲者の出た道と閖上中学校の校庭に並べ、明かりを灯し犠牲者のご冥福をお祈りするイベントです。

現地までの道中、除染物のまとめられた黒い物体が並んだ風景を見て、福島県の放射能の問題も目の当たりにしました。現地、宮城県名取市閖上中学校の校庭では見渡す限りの平地と、近隣の民家や建物が廃墟になっている姿を実際に見て、震災当時の壮絶さをテレビや新聞で見ていた様子よりも鮮明に想像をすることができました。式典の中では被害にあわれた中学生の親御様からの言葉や、防災サイレンが鳴らなかったことや、もっと危機的な状況だと判断していればと悔やむ言葉を聞き、胸が苦しくなる思いでいっぱいでした。

後日ボランティア先の方からいただいた礼状には『我々の役割は震災でお亡くなりになった方々を慰霊すること、地震・津波の恐ろしさを思い出すこと、伝えること、被災者の方の傷が少しでも癒え、笑顔になってもらうこと、このイベントに携わってくれた方と閖上の復興を共創していくことと考えています』とありました。

私たちは東日本大震災から何年の月日が経ったとしても、あの日のこと、まだ震災のあの日の様子を思いだす景色が広がる場所があること、そして心の中に残る悲しみや不安を抱える人々がいることを忘れてはいけないと改めて感じました。

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