⾃⾝12回⽬となる宮古島⼤会に出場してきました。
⼤会4⽇前に現地⼊り。やはり宮古島は暑かったですが、先⽉にフィリピンでの暑いレースを経験していたので、暑さに対する⼼配はありませんでした。
⾝体の調⼦が良く、早くレースがしたいと当⽇をとても楽しみにしていました。
レース当⽇は朝から⾬と強⾵で波乱の幕開けとなりました。案の定、悪天候の為スイムが中⽌になり、スイムの代わりにラン6.5kmのデュアスロン競技に変更になりました。
スタートぎりぎりまで部屋で待機、⾬で⾝体を冷やさないようウォーミングアップはホテルの廊下で⾏いました。
2年前も同様にデュアスロンを経験しているので、今回は⼼に落ち着きがありました。
朝8時レーススタート。⼀歩⽬を踏み出した瞬間脚が軽く、今⽇はいけると思いました。
⼥⼦トップを⾛ることで、トライアスロンとは違った追いかけるレース展開から追われる展開になりましたが、後続は気にせずとにかく⾏ける所まで⾏くというスタイルで⾛りました。
ただ、2年前のデュアスロンの時にスタートから⾶ばし過ぎてレース終盤に⾃滅してしまったので、その経験を⽣かしてウォーミングアップのつもりで気持ちよく⾛りました。
⼥⼦トップでバイクへ。
バイクパートに⼊っても⾬と⾵は⽌みませんでした。今⼤会から今年1⽉に開通した伊良部⼤橋を渡り、宮古島と伊良部島を結ぶコースに⼤幅に変更になりました。
前半は追い⾵に乗り気持ち良く⾛れましたが、伊良部島から宮古島に戻る区間に⼊ると強烈な向かい⾵と横⾵に苦しめられました。しかし、⾬と⾵という悪条件下のレースではバイクの実⼒がはっきり表れるので、バイクを得意とする私にとっては有利な展開になりました。
伊良部⼤橋の強烈な横⾵は怖かったですが、⾃分を信じて突っ込みました。
その後、向かい⾵区間で後続との差を⼀気に広げ、100km地点の東平安名崎では2位の選⼿に10分差をつけることに成功しました。
その後、追い⾵区間は気持ちよく、向かい⾵区間はリラックスを⼼掛け脚への負担もいつもより少なくバイクを終えることができました。
2位の選⼿に12分差をつけてランパートに移りました。
ランニングは3種⽬の中でこの1年⼀番⼒を付けてきたパートでした。
後続との差が12分あったことで、このリードを⽣かし攻めの⾛りではなく確実な⾛りをする作戦に切り替えました。前半の21kmは向かい⾵なので抑えめ⽬で⼊り、折り返してからの後半21kmは追い⾵に乗って気持ち良く⾛る戦略です。
ランに⼊る頃には既に⾬が⽌み、蒸し暑くなっていました。それなのでエイドステーションでは⾝体を冷やし、5kmごとに塩分とパワージェルを補給。熱中症と脱⽔症状に気をつけて⾛りました。
残り4kmに差しかかっていたときに、突然気分が悪くなり吐いてしまいました。おそらく、下り坂で胃が上下した影響だと思います。深呼吸をし、気分が良くなるまで歩き再び⾛りはじめることができましたが、ペースを⼤きく落としてしまいました。
そこからフィニッシュまでの残り4kmがとても⻑く感じました。ロングのトライアスロンは最後の最後まで何が起こるか分からない。競技場に⼊った瞬間、やっと優勝を確信できました。4年振りの勝利、ずっと⽬標にしてきた3度⽬の優勝に⼿が届きました。
宮古島⼤会は私がトライアスロンをやってみたいと思ったきっかけの⼤会であり、今も私のモチベーションを最⾼に⾼めてくれる⼤会です。そんな⼤会で3度優勝することができました。
また昨年までの不調から、この1年は今までの⾃分を捨てて新たな⾃分を作る取り組みをしてきました。その成果が発揮できたことが嬉しく、復活できたのではないかと思います。
今回の優勝で、⼭倉紀⼦さんの持つ⼥⼦の歴代最多優勝記録に並ぶことができました。新たな歴史に名を刻めるよう来年も優勝を⽬指して取り組んでいきたいと思います。
次のレースは5⽉10⽇のアイアンマン70.3ベトナム⼤会に出場します。今後とも応援を宜しくお願いいたします。
株式会社ライムメンバーズ 酒井絵美
リザルト | スイム | ラン、バイク | 第2ラン | 総合タイム |
1 酒井絵美(群⾺県) | 5:13:30 | 3:36:07 | 8:49:37 | |
2 ⽯井⿇実(東京都) | 5:26:02 | 3:35:23 | 9:01:25 | |
3 Julia Bohn (ドイツ) | 5:28:58 | 3:35:03 | 9:04:01 |
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