2016年シーズン開幕戦となる、アイアンマン70.3台湾大会に出場してきました。久しぶりの実戦、またここから一年が始まるという気持ち…開幕戦はいつも独特の緊張感があります。
台湾はこの時期でも暖かいイメージでしたが、レース当日も肌寒く、スイムもウエットスーツ着用となりました。6時2分にプロカテゴリー女子がスタート。スイム人工の湖、片道950mを往復するコースでした。
何故か出だしから身体が思うように動かず、950mの折り返しを過ぎたあたりからようやくいつもの泳ぎができるようになりました。私の悪い癖の「力んだ泳ぎ」をしてしまいました。スタートからガンガン飛ばさなくてはという気持ちが裏目に出てしまいました。それと、フォームのことをあれこれ考えすぎてしまい、もっとレース中は無心でやらないといけないと、反省点が沢山浮き彫りになったスイムとなりました。
納得のいく泳ぎができませんでしたが、気持ちを切り替えてバイクへ。バイクコースは片道45kmを往復する、海岸線を走るロケーションの良いコースでした。
バイクは昨シーズンからポジションを変更し、乗り方もこれまでの前腿に頼った力任せの走りではなく、力まずリラックスした走りができるようになりました。その成果か、ガチガチに固まってしまう上半身にも余裕が生まれて、イメージで言うと「そんなに頑張って漕いでいないのにパワーが出る」という不思議な感覚でした。おかげで脚へのダメージが少ないまま、スムーズにランへ移ることができました。
ランは公園内を周回する、走りやすいコースでした。今回3種目の中で一番調子が上がっていたのがランでした。大会2週間前には5000mのタイムトライアルで18分18秒の自己ベストを更新でき、今回も昨年からそれだけレベルアップできたかを試す良い機会だと思って、序盤から身体が動くままに攻めて走りました。
15km以降からペースが少しずつ落ちてきてしまいましたが、こんなにも21kmがあっという間に感じたことは初めてでした。ラスト1kmは後ろから追い上げてきた男子選手と競り合ってペースアップ。6位フィニッシュとなりました。ランタイムは1時間32分でした。昨年まではどんなに速くても1時間36分でしか走れなかったことを考えると、ベストタイムを4分更新することができて大きな自信となりました。
70.3レースでのパーソナルベストタイムでフィニッシュできましたが、上位の選手達も速かったです。
この冬に強化して取り組んできたスイムとランですが、スイムは力を発揮できず課題が残る結果となってしまいました。原因は分かっているので、修正して次への課題にしていきたいです。ランは取り組んできたことが発揮でき、一皮むけた感がありました。今後のレースでも自信を持って攻める走りをしていきたいです。
次のレースは4月17日の全日本宮古島トライアスロン大会に出場します。4度目の優勝を目指して頑張ります。
今後とも応援を宜しくお願い申し上げます。
2016年4月4日 株式会社ライムメンバーズ 酒井絵美
リザルト | スイム | バイク | ラン | 総合タイム |
1 Sarah Crowley (Australia) | 28:07 | 2:25:37 | 1:27:19 | 4:24:44 |
2 Carina Brechters (Germany) | 24:46 | 2:26:26 | 1:32:01 | 4:26:52 |
3 Keiko Tanaka (Japan) | 26:32 | 2:27:36 | 1:32:48 | 4:30:55 |
4 Kate Beviliqua (Australia) | 28:05 | 2:27:43 | 1:32:00 | 4:32:08 |
5 Shiao-Yu Li (Taiwan) | 30:07 | 2:29:38 | 1:30:17 | 4:34:21 |
6 Emi Sakai (Japan) | 34:16 | 2:28:59 | 1:32:08 | 4:40:09 |
使用機材